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倉庫の保管料の計算方法|坪建て・パレット建て・個建てと3期制の違い

この記事を書いた人髙橋 優大株式会社ハシゴロジ 代表取締役

目次
  1. 01保管料は「課金の単位」と「数え方」で決まる
  2. 02課金の単位:坪建て・パレット建て・個建て
  3. 03数え方:3期制・月単位・日割り
  4. 04在庫の動き方別・どの組み合わせが合うか
  5. 05見積もりで確認したいチェックリスト
  6. 06よくある失敗
  7. 07ハシゴロジで対応できる範囲
  8. 08よくある質問
  9. 09まとめ

倉庫の保管料は、「何に対して課金するか」と「いつの在庫で数えるか」の2つの組み合わせで決まります。この2つが会社ごとに違うため、単価だけを並べても高いか安いかは分かりません。

この記事では、坪建て・パレット建て・個建ての違いと、3期制をはじめとする数え方の違いを整理し、自社の在庫の動き方に合う方式の見分け方をまとめます。

保管料は「課金の単位」と「数え方」で決まる

保管料の見積もりを読むときは、次の2つを分けて考えると整理しやすくなります。

見るもの内容例
課金の単位何に対して単価をかけるか坪、パレット、個(SKUごとの数量)、重量、容積
数え方どの時点の在庫を、どの期間で数えるか3期制、月単位、日割り

たとえば「パレット建て・3期制」と「個建て・日割り」では、同じ在庫でも請求額の出方がまったく違います。

課金の単位:坪建て・パレット建て・個建て

主な単位の仕組みと、向き不向きは次のとおりです。

単位計算のしかた向いているケース注意点
坪建て坪単価 × 使う坪数在庫量が安定している/形や大きさがばらばらの商品が多い在庫が減っても、借りた坪数分は払う契約の場合が多い
パレット建てパレット単価 × 使うパレット数パレット単位でまとまった量を入出荷する1パレットに載せきれない少量でも、1パレット分かかる
個建て1個あたりの単価 × 個数商品サイズがそろっている/立ち上げ期で在庫が少ない大きな商品や嵩のある商品は割高になりやすい
重量建て・容積建て重量(kg・t)や容積(㎥)に単価をかける液体・穀物など重い商材/コンテナ単位の保管一般的なEC商材ではあまり使われない

選ぶときの目安は、次のように考えると整理しやすくなります。

  • 在庫が少なく、増減もある(立ち上げ期):個建てや、少量でも割高になりにくい単位のほうが無駄が出にくい場合が多い
  • 在庫が安定していて、パレットでまとめて動く:パレット建てや坪建てのほうが、計算が分かりやすい場合が多い
  • 商品の大きさがばらばら:個建てだと大物が割高になりやすいので、坪建て・パレット建て・容積建てと見比べる

数え方:3期制・月単位・日割り

同じ「個建て」でも、在庫をどう数えるかで金額が変わります。

3期制(1期10日)

営業倉庫で一般的とされる方式です。1か月を「1〜10日」「11〜20日」「21日〜月末」の3期に分け、期ごとに保管料を計算します。

1期の保管料は、次の式で求めます。

保管料 = 保管積数(前期末の在庫数 + その期の入庫数)× 保管料単価

ポイントは、その期の途中で出庫しても、保管積数は減らないことです。また、期の途中で入庫しても1期分の保管料がかかります。

計算例(仮の数字です):保管単価を1個あたり1円(1期)とします。

期前期末の在庫その期の入庫保管積数保管料
1期(1〜10日)100個0個100100円
2期(11〜20日)60個(40個出庫)100個160160円
3期(21日〜月末)120個(40個出庫)0個120120円

2期は、期の途中に40個出庫していても、前期末の60個と入庫の100個を合わせた160で数えます。実際の倉庫内の最大在庫より、請求上の数字のほうが大きくなる場合があります。

月単位

月初の在庫と月間の入庫の合計に単価をかけたり、固定の坪数・パレット数で毎月同額をかけたりする方式です。月々の請求額が読みやすい一方、在庫が少ない月でも同じ額がかかるため、季節で在庫が大きく変わる事業者には不利になりやすくなります。

日割り

毎日の在庫数量に単価をかけて積み上げる方式です。実際に置いた分だけ請求されるので、入出庫が頻繁なEC事業者や、季節変動のある事業者には実態に合いやすくなります。

在庫の動き方別・どの組み合わせが合うか

自社の状況合いやすい組み合わせの目安
立ち上げ期で在庫が少ない個建て+日割り、または最低料金が低い単位
入出庫が多く、在庫がよく入れ替わる日割り、または坪・パレットの固定契約(3期制は割高になる場合がある)
入出庫が少なく、長く置く3期制でも差が出にくい
繁忙期だけ在庫が増える増えた分だけ課金される方式(日割り・個建て)。固定契約なら増減に応じた変更条件を確認

あくまで目安です。実際は、商品のサイズと入荷のタイミングで結果が変わるため、自社の入出庫の実績で試算することをおすすめします。

見積もりで確認したいチェックリスト

  • 課金の単位は何か(坪・パレット・個・容積)
  • 数え方は何か(3期制・月単位・日割り)。入庫日・出庫日をどう扱うか
  • 最低契約の坪数やパレット数、最低保管料はあるか
  • 保管料に、入庫検品・棚入れ・在庫管理の費用が含まれるか
  • 長期保管の追加料金、棚卸し費用、繁忙期の追加スペース料金はあるか
  • 在庫が減ったとき、契約の坪数やパレット数を減らせるか。その条件は何か
  • 温度管理が必要な商品の場合、常温との料金差はいくらか

保管料以外の項目も含めた見積もりの見方は、3PLの見積もりの見方にまとめています。

よくある失敗

  • 単価だけで比べる:「パレット1台◯円」と「1個◯円」は単位が違うため、そのままでは比べられない。自社の在庫量で月額に直して比べる
  • 入庫のタイミングを考えない:3期制では、期の終わり際に入庫すると、その期と次の期の両方で数えられる。入荷日を期の前半に寄せるだけで下がる場合がある
  • 立ち上げ期に大きな単位で契約する:在庫が少ないうちから坪やパレットで固定すると、使っていない分も払うことになりやすい
  • 保管料だけで総額を考える:出荷作業料や配送料のほうが、保管料より大きな割合を占めることが多い。総額で見る(少量から発送代行を使う場合の考え方も参考になります)

ハシゴロジで対応できる範囲

ハシゴロジの3PL(物流代行)では、保管料は個別見積で、パレット単位・坪単位でのお見積りが可能です。サイズ・保管期間・物量などによって金額が変わります。出荷作業料(60サイズの場合、1出荷550円〜・税抜)には入荷・ピッキング・検品・梱包・配送が含まれ、保管料と流通加工費は別になっています。

数え方や最低料金を含めた具体的な条件は、商材のサイズと在庫量を伺ったうえで、内訳を明示してお見積りします。商材と月間の出荷件数が分かれば、概算をお出しできます。

よくある質問

保管料の相場はいくらですか。

倉庫の立地、商品のサイズ、温度管理の有無、契約の方式によって大きく変わるため、一律の相場はお伝えしにくいのが実情です。他社の解説では坪単価やパレット単価の目安が紹介されていますが、条件がそろわないまま比べると判断を誤りやすいため、自社の商品・在庫量で複数社から見積もりを取って比べてください。

3期制は、入出庫の多いECには不向きですか。

入出庫が多く在庫がよく入れ替わる場合、期の途中で出庫しても保管積数が減らないため、実際の在庫より多く数えられる場合があります。日割りや、実際の在庫に近い数え方の会社と、自社の入出庫の実績で試算して比べてください。

在庫が少ない月も、同じ保管料がかかりますか。

坪やパレットを固定で契約している場合は、在庫が減っても同じ額がかかることが多いです。日割りや個建てなら、置いた分だけの請求になります。契約前に、在庫が減ったときの扱いを確認してください。

保管料以外にかかる費用はありますか。

入荷検品・棚入れ費用、出荷作業料、配送料、システム利用料などがかかります。何が保管料に含まれるかは会社ごとに違うため、内訳を確認してください。

まとめ

  • 保管料は「課金の単位(坪・パレット・個)」と「数え方(3期制・月単位・日割り)」の組み合わせで決まる
  • 立ち上げ期や在庫の増減が大きい場合は、置いた分だけ課金される方式が合いやすい
  • 3期制は、期の途中の出庫が反映されないので、入庫のタイミングに注意する
  • 比べるときは、単価ではなく自社の在庫量で月額に直す

保管料の条件は、ハシゴロジの3PL(物流代行)でも、商材と在庫量に合わせてご提案します。見積依頼はこちらからどうぞ。

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