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台湾への越境ECの始め方|モールの選び方、発送と関税、最初の進め方

この記事を書いた人髙橋 優大株式会社ハシゴロジ 代表取締役

目次
  1. 01台湾向け越境ECを始める流れ
  2. 02台湾の主要モールの違い
  3. 03台湾の消費者に売るときの注意点
  4. 04日本から直送する場合の関税の見方
  5. 05利益が残るかを出品前に確かめる
  6. 06台湾向け越境ECでよくある失敗
  7. 07自社で運営するか、任せるか
  8. 08ハシゴロジで対応できる範囲
  9. 09よくある質問
  10. 10まとめ

台湾向けの越境ECを始めたいとき、最初に迷うのは「どのモールで売るか」と「日本から直接送って採算が合うか」ではないでしょうか。結論から言うと、最初は主要モールの中から1つに絞り、日本から直送できる少数の商品で試すのが現実的です。そのうえで、売れ行きと利益を見てから、モールや商品を広げていきます。

この記事では、台湾の主要モールの違い、発送と関税の見方、始める前に決めておくこと、自社で運営するか任せるかの判断基準を整理します。数字や制度は変わるため、出店や発送の直前に公式の最新情報で確認してください。

台湾向け越境ECを始める流れ

手順やること確認すること
1売る商品を数点決める台湾に輸出できる商品か(食品・化粧品などは規制の確認が必要)
2売るモールを決める日本の事業者が出店できるか、手数料、発送の条件
3出店の申請をする申請に必要な情報・書類、審査にかかる期間
4商品ページを繁体字中国語で作る現地の検索で使われる言葉、商品名・説明の言い回し
5価格と送料を決める手数料・国際送料・関税を引いても利益が残るか
6受注して発送する発送期限、配送方法、返品の受け方

特に手順1と5が抜けやすい点です。売れるかどうかの前に、送れるか・利益が残るかを確かめておくと、あとで手戻りが減ります。

台湾の主要モールの違い

台湾のEC市場では、Shopee(蝦皮)、momo(富邦媒体科技)、PChomeが主要なモールとして紹介されることが多くあります。2021年時点の取引総額のシェアは、Shopeeが約21%、momoが約20%、PChomeが約10%と紹介されています(出典によって数字は異なります)。シェアは変わるため、最新の状況は各社の公表資料などで確かめてください。

モール紹介されることの多い特徴日本の事業者が確認すること
Shopee(蝦皮)東南アジア各国と同じ仕組みで出店できる。台湾もその1つ日本から出店できる条件、発送期限、手数料
momo女性顧客が多いと紹介されることが多い海外の事業者が直接出店できるか
PChome老舗で「台湾版Amazon」と紹介されることがある同上

モールごとの出店条件は、日本の事業者に開かれているか、現地の法人や代理店が必要かが異なる場合があります。ここでは断定せず、各モールの公式の案内で現在の条件を確認することをおすすめします。

Shopeeは東南アジアの他国にも同じ仕組みで広げやすいため、台湾から始めて他の国に広げたい場合の候補になります。出店条件や手数料の確認方法は、Shopeeに日本から出店するにはで整理しています。ほかのモールとの違いは、ShopeeとLazadaの違いと選び方も参考にしてください。

台湾の消費者に売るときの注意点

台湾向けの記事では、次のような傾向が紹介されています。数字ではなく傾向なので、自社の商品で確かめながら進めてください。

  • 「商品がちゃんと届くか」「不良品だったらどうしよう」という不安が購入のハードルになりやすい。そのため、知名度のあるモールで買われることが多いとされています。
  • 商品ページは繁体字中国語が基本です。簡体字(中国本土の表記)で作ると、読みにくく感じられる可能性があります。
  • インフルエンサーの紹介が購入のきっかけになりやすい、という指摘があります。

日本の商品への親しみがあるとされる市場ですが、日本で人気の商品がそのまま売れるとは限りません。サイズ、味、使い方の習慣が違えば、売れ方も変わります。

日本から直送する場合の関税の見方

日本から台湾の購入者へ直接送る場合、購入者側で関税や税金がかかるかどうかが、価格設計に影響します。

ジェトロ(日本貿易振興機構)のQ&Aでは、台湾の少額の輸入貨物は、2,000台湾ドル以下であれば関税が免除されると紹介されています(2018年1月以降、3,000台湾ドルから引き下げ)。ただし、次の点に注意が必要です。

  • アルコール、タバコ、関税割当の対象となっている農産物は免税の対象外とされています。
  • 同じ日に同じ受取人へ2個口以上が届く場合は、合計額で判定されます。
  • 同じ受取人に頻繁に送る場合(30日以内に2回以上、または6か月以内に6回以上)は、免税の規定が適用されないとされています。

最後の点は、同じ購入者がリピートで買う場合にも関わります。ジェトロのページ自体が調査時点の古い情報を含むと注記しているため、現在の金額と条件は、台湾の財政部関税署などの公式情報で確認してください(参考:ジェトロ「台湾の少額輸入貨物の免税基準」)。

関税のほか、商品によっては輸入の規制があります。食品、化粧品、医薬品に近いものは、輸入の許可や表示の条件が必要な場合があります。売る前に、対象の商品が台湾で販売できるかを確認してください。

利益が残るかを出品前に確かめる

次は考え方を示すための仮の数字です。実際の値は、モール・カテゴリ・配送方法で変わります。

項目仮の金額(円換算)メモ
販売価格4,000円現地の価格帯に合わせて設定
仕入れ・製造原価1,400円
モールの手数料600円販売価格に対する率で計算(仮に15%)
国内の梱包・出荷費300円自社または委託先の費用
国際送料900円重さ・サイズ・配送方法で変わる
広告・クーポン400円立ち上げ期は多めに見る
1個あたりの利益400円返品・為替の変動はこの外

この仮の数字では利益は1個400円で、返品や為替の変動で簡単に消えます。国際送料と広告の費用を最初から入れて計算するのがコツです。

台湾向け越境ECでよくある失敗

  1. 最初から複数のモールに出す:商品ページ、在庫、問い合わせの管理が追いつかず、どのモールでも評価が育ちません。まず1つに絞ります。
  2. 日本語の商品ページを機械的に訳すだけにする:現地の検索で使われる言葉とずれると、見つけてもらえません。
  3. 送料と関税を価格に入れていない:売れるほど赤字になります。
  4. 規制の確認をしないまま仕入れる:食品・化粧品などは、売る前に台湾での販売可否を確認します。
  5. 発送の期限を守れない:国内EC感覚で出荷すると、期限に遅れて店舗の評価が下がります。出荷の担当と締め時間を決めておきます。

自社で運営するか、任せるか

状況向いている進め方
担当者がいて、まず少数の商品で試したい自社で運営し、動きを見ながら広げる
繁体字中国語の対応ができる人がいない商品ページ・問い合わせ・広告の運用を任せる
出荷が追いつかない、発送期限が不安梱包・出荷を物流の委託先に任せる

運用と物流を別々の会社に頼むと、連絡が増え、在庫と出荷の情報がずれやすくなります。同じ窓口で相談できるかも、選ぶときの基準になります。費用の決まり方は、越境EC運用代行の費用は何で決まる?で整理しています。

ハシゴロジで対応できる範囲

ハシゴロジの海外EC運用代行は、韓国・東南アジア・台湾のモールに対応しています。Shopeeは、サイト上で台湾を含む対応国の一例として案内しています。必要なところから選んで、次の業務をお引き受けします。

  • 市場リサーチ:対象国の消費者への聞き取りで、売れるかどうかを確かめる
  • 出店支援:アカウントの開設、カテゴリや審査への対応、現地向けの商品ページづくり
  • 運用代行:商品登録、価格・在庫の管理、広告の運用、現地語での問い合わせ対応
  • 物流:自社の3PL(物流代行)で、保管・梱包・出荷まで

アカウントは貴社の名義で開設するため、売上やレビューは貴社の資産として残ります。化粧品や食品は国ごとの規制確認が必要なため、相談時に対象国での販売可否を確認します。

よくある質問

日本の事業者のまま、台湾のモールに出店できますか。

モールや時期によって条件が異なるため、ここでは断定できません。申請の前に、各モールの公式の案内で、日本の事業者に求められる条件を確認してください。

台湾向けの関税は、売る側が払うのですか。

日本から直送する場合は、一般に購入者が負担する形が多いですが、モールや配送方法によって扱いが異なる場合があります。関税を誰が払うかで購入者の負担感が変わるため、出店前に確認してください。

最初に売る商品は、どう選べばよいですか。

軽くて壊れにくく、規制の確認が簡単なものから始めると、送料と手続きの負担を抑えられます。食品や化粧品は規制の確認に時間がかかります。

一部の業務だけ任せることはできますか。

できます。市場リサーチだけ、出店支援だけ、物流だけといった部分的なご依頼も承ります。

まとめ

  • 最初は主要モール1つ、日本から直送できる少数の商品で試す
  • モールの出店条件、少額輸入の免税基準、商品の規制は変わるため、出店・発送の直前に公式で確かめる
  • 販売価格から、手数料・出荷費・国際送料・広告を引いて、1個あたりの利益が残るかを計算する

どのモールから始めるか、出店後の運用と出荷をどう分けるかのご相談は、海外EC運用代行のページから承っています。商材と目標をうかがい、向いている進め方を無料でご提案します。

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