Coupang(クーパン)への出店を検討するとき、最初に気になるのが手数料です。結論から言うと、入店費用は0円、販売手数料は4〜11%(税込)とされています。ただし、実際に自社の商品に何%かかるかはカテゴリによって決まり、時期によって変わることもあります。
この記事では、手数料の目安と出典、手数料以外にかかる費用、利益が残るかを出品前に確かめる計算方法を整理します。
Coupangの販売手数料の目安
中小企業基盤整備機構(中小機構)のEC活用支援ポータルサイト「ebiz」に掲載されているCoupangのサービス紹介では、次のように書かれています(出典:ebiz「Coupang Corp.」)。
| 項目 | 掲載内容 |
|---|---|
| 入店費用 | 0円 |
| 販売手数料 | 4%〜11%(税込み) |
幅があるのは、料率が商品のカテゴリごとに決まっているためです。同じ売上でも、カテゴリによって手元に残る金額は大きく変わります。
情報源によって数字が違う理由
ネットの解説記事を読むと、「4〜10.9%」「5〜15%」など、書かれている数字が揃っていません。考えられる理由は次のとおりです。
- 調べた時期が違う(料率は改定されることがある)
- 日本から越境で出店する場合と、韓国国内の出店者向けの情報が混ざっている
- 税込か税抜かが書かれていない
- 販売方法(マーケットプレイス、Coupangの物流サービスを使う場合など)によって条件が違う
そのため、自社の商品の料率は、出店手続きの際にCoupangのカテゴリ別の料率表で確認するのが確実です。ブログや解説記事の数字は、検討の入口の目安として使ってください。
手数料以外にかかる費用
「入店費用0円」「手数料○%」だけで利益は決まりません。実際には次のような費用が加わります。
| 費用 | 内容 | 確認のしかた |
|---|---|---|
| 販売手数料 | 売上に対して、カテゴリごとの料率でかかる | カテゴリ別の料率表 |
| 国内の梱包・出荷費 | 国内倉庫での保管、検品、梱包、出荷の作業費 | 自社または委託先の料金表 |
| 国際送料 | 日本から韓国への配送料。サイズと重さで変わる | 配送会社の見積もり |
| 関税・税金 | 韓国の小口輸入の免税基準を超えると発生する | ジェトロの解説 |
| 広告費 | 立ち上げ期はレビューを集めるため、広告やクーポンを使うことが多い | 想定する広告予算 |
| 為替の差 | 売上はウォン、仕入や経費は円。為替で手残りが変わる | 精算時のレート |
韓国の関税の基準については、日本からCoupangで売る方法の記事で、150ドルの免税基準と個人通関固有符号をまとめています。
利益の計算:仮の数字で試す
利益は次の式で計算します。
以下は、考え方を示すための仮の数字です。実際の料率や送料ではありません。
| 項目 | 仮の金額(円換算) |
|---|---|
| 販売価格 | 3,000円 |
| 商品原価 | 900円 |
| 販売手数料(仮に10%) | 300円 |
| 国内の梱包・出荷費 | 200円 |
| 国際送料 | 800円 |
| 関税・税金 | 0円(免税基準以下の場合) |
| 広告費 | 300円 |
| 利益 | 500円(約17%) |
この例では、手数料の300円より、国際送料の800円のほうが大きな負担になっています。越境ECでは、手数料の率だけを見て判断すると、送料の影響を見落としやすいのです。
見落としやすい3つの点
- セール価格で計算し直す:クーポンやセールに参加すると、販売価格が下がります。通常価格では利益が出ても、セール価格では赤字になる商品があります。
- 手数料の対象になる金額を確認する:手数料が、商品代金だけにかかるのか、送料やクーポン適用後の金額にかかるのかで、手残りは変わります。出店前に確認してください。
- 返品・返金の費用を見込む:越境では、返品の送料が高くなることがあります。一定の割合で返品が出る前提で計算しておくと安全です。
手数料を踏まえた出品の進め方
手数料が高めのカテゴリや、送料の比率が高い軽くて安い商品は、利益が残りにくくなります。次の順で確認すると、無駄な出品を減らせます。
- 出品したい商品のカテゴリと、その料率を確認する
- 梱包サイズと重さで国際送料を見積もる
- 通常価格とセール価格の両方で、上の式に当てはめる
- 利益が残る商品から、数点に絞って出品する
売れ行きを見ながら、利益の出ない商品は価格や梱包を見直し、出品をやめる判断もしてください。
手数料でよくある失敗
- 手数料の下限(4%)だけを見て始める:自社のカテゴリがもっと高い料率だと、計算が合わなくなります。
- 送料を最後に見積もる:価格を決めたあとで送料が分かり、利益が残らないことがあります。
- 為替を考えない:円安・円高で、同じ価格でも手残りが変わります。為替が動いても耐えられる余裕を持たせておきます。
- 古い情報をもとにする:料率は変わることがあります。出店前に最新の情報で確認し直してください。
ハシゴロジで対応できる範囲
ハシゴロジの海外EC運用代行では、Coupangへの出店支援、商品ページの現地化、広告を含む運用、国内倉庫からの出荷までを、窓口ひとつでお引き受けします。送料・関税・手数料まで含めて利益が残る価格と出荷の形を設計するので、出品前の利益計算もご相談いただけます。費用は、対象のモールと国、商品数、代行する業務の範囲をうかがったうえで、個別にお見積りします。
越境ECの運用を外に任せるときの費用の考え方は、越境ECの運用代行はいくらかかる?で整理しています。
よくある質問
Coupangに出店するのに初期費用はかかりますか。
中小機構のポータルサイトには、入店費用0円と掲載されています。ただし、手数料以外に、国内の梱包・出荷費、国際送料、広告費などがかかります。
手数料は何%ですか。
中小機構のポータルサイトでは、4%〜11%(税込み)と掲載されています。実際の料率はカテゴリごとに決まり、変わることもあるため、出店手続きの際にカテゴリ別の料率を確認してください。
手数料を下げる方法はありますか。
料率はカテゴリで決まるため、出品者が自由に下げることはできません。利益を残すには、国際送料の見直し(梱包を小さくする)、利益の出る商品への絞り込み、広告費の調整が現実的です。
韓国国内の出店者と同じ手数料ですか。
日本から越境で出店する場合と、韓国国内の出店者向けの条件が同じとは限りません。国内向けの情報を調べるときは、前提が違う可能性に注意してください。
まとめ
- 入店費用は0円、販売手数料は4〜11%(税込)とされているが、自社の商品の料率はカテゴリで決まり、出店前に確認が必要
- 越境ECでは、手数料の率より国際送料や関税の影響が大きいことがある
- 通常価格とセール価格の両方で、利益が残るかを出品前に計算する
利益設計から出店、運用、出荷までまとめて任せたい場合は、ハシゴロジの海外EC運用代行をご覧ください。ご相談はこちらからどうぞ。


